aISA-M39

円弧補間2軸モータコントローラボード

製品の概要と特長

製品仕様

ボード内アドレス

I/Oポート

ドライブ機能

停止機能

機械原点検出機能

割り込み発生機能

ヘッダコネクタ及び入出力回路

入出力回路

外部機器との接続

リミット原点信号等との接続

入出力信号タイミング

製品構成


製品の概要と特長

aISA-M39は、直接及び円弧補間制御を目的として開発された、最高出力周波数1.365MPPS(円弧補間ドライブ時682.5KPPS)のIBM PC/ATまたはその互換機対応ハーフサイズ2軸モータコントローラボードです。
ボード内にCPUを持つインテリジェントタイプのため、簡単なコマンドで、直接円弧補間ドライブを実現させることができます。又、X軸、Y軸の単独ドライブ機能及びプログラミングされた一連動作を停止する事なく実行する連続補間ドライブ機能も備えており、動作に応じて使い分けることが可能です。対象モータはステッピングモータであり、幅広い用途にご使用いただけます。

主な特長
  1. 単独ドライブ機能
  2. 補間ドライブ機能
  3. 連続補間ドライブ機能
  4. 汎用入出力機能
  5. ドライブ停止機能
  6. スピード設定機能
  7. レート設定機能
  8. 絶対アドレス管理機能
  9. 入力信号アクティブ選択機能

aISA-M39の写真

Figure of block diagram


製品仕様

 
占有アドレス:4アドレス使用
基板寸法:122×158(mm)(コネクタ、取付金具部含まず)
使用温度・湿度:温度 0℃〜45℃、湿度 10%〜80%(非結露)
入力電源:DC+5V±0.25V
消費電流:Min.50mA、Max.500mA
制御機能 :直接、円弧補間ドライブ
:INDEX,ABSOLUTE,SCAN,JOGの各ドライブ
:機械原点検出ドライブ
:各種ドライブ組み合わせによる連続補間ドライブ
:絶対アドレス管理機能
:急停止、減速停止機能(入力信号、コマンド書き込み いずれも可能)
:リミット停止機能(急停止、減速停止 いずれも可能)
:最高出力周波数 円弧補間ドライブ時 682.5KPPS
         その他ドライブ時  1.365MPPS
:速度オーバーライドドライブ
:汎用入出力 各4点
:制御軸数 2軸
出力信号 :パルス出力等    差動出力(26LS31)
:ドライバー制御出力 フォトカプラ出力(PS2502又は相当品)
:汎用出力      フォトカプラ出力(PS2502又は相当品)
入力信号 :機械系入力        +12〜24Vカプラ入力(PS2701又は相当品)
:ドライバーステータス入力 +12〜24Vカプラ入力(PS2701又は相当品)
:汎用入力         +12〜24Vカプラ入力(PS2701又は相当品)
使用可能機種:IBM PC/AT又はその互換機
(ISAバスを装備している機種)
使用可能ドライバー :ステッピング及びサーボモータドライバー
:CW,CCW信号独立入力型
:差動入力、フォトカプラ入力、TTL入力型


ボード内アドレス

ボード内のポートは、アドレスバス下位2ビットにより選択されます。

                     
SA01SA00PORT NAME
00COMMAND WRITE/STATUS READ
01DATA1 WRITE/DATA1 READ
10DATA2 WRITE/DATA2 READ
11DATA3 WRITE/DATA3 READ


I/Oポート

D7D6D5 D4D3D2 D1D016進 COMMAND NAME
000 000 0000 NOP
000 000 0101 MODE SET
000 000 1002 DRIVER RESET
000 000 1103 SIGNAL IN
000 001 0004 RANGE SET
000 001 0105 RATE SET
000 001 1006 LOW-SPEED SET
000 001 1107 OBJ-SPEED SET
000 010 0008 NOW-SPEED GET
000 010 0109 NOP
          
010 011 114F NOP
010 100 0050 X ORG-0 DRIVE
010 100 0151 X ORG-1 DRIVE
010 100 1052 X ORG-2 DRIVE
010 100 1153 X ORG-3 DRIVE
010 101 0054 X ADDRESS SET
010 101 0155 X ADDRESS GET
010 101 1056 X ORG-4 DRIVE
010 101 1157 X ORG-5 DRIVE
010 110 0058 NOP
010 110 0159 X ABSOLUTE DRIVE
010 110 105A X +INDEX DRIVE
010 110 115B X -INDEX DRIVE
010 111 005C X +SCAN DRIVE
010 111 015D X -SCAN DRIVE
010 111 105E X +JOG
010 111 115F X -JOG
011 000 0060 Y ORG-0 DRIVE
011 000 0161 Y ORG-1 DRIVE
011 000 1062 Y ORG-2 DRIVE
011 000 1163 Y ORG-3 DRIVE
011 001 0064 Y ADDRESS SET
011 001 0165 Y ADDRESS GET
011 001 1066 Y ORG-4 DRIVE
011 001 1167 Y ORG-5 DRIVE
011 010 0068 NOP
011 010 0169 Y ABSOLUTE DRIVE
011 010 106A Y +INDEX DRIVE
011 010 116B Y -INDEX DRIVE
011 011 006C Y +SCAN DRIVE
011 011 016D Y -SCAN DRIVE
011 011 106E Y +JOG
011 011 116F Y -JOG
011 100 0070 X OBJ-POINT SET
011 100 0171 Y OBJ-POINT SET
011 100 1072 X CENTER-POINT SET
011 100 1173 Y CENTER-POINT SET
011 101 0074 CIRCULAR-SPEED SET
011 101 0175 STRAIGHT-1 DRIVE
011 101 1076 RIGHT CIRCULAR DRIVE
011 101 1177 LEFT CIRCULAR DRIVE
011 110 0078 STRAIGHT-U DRIVE
011 110 0179 STRAIGHT-C DRIVE
011 110 107A STRAIGHT-D DRIVE
011 110 117B STRAIGHT-2 DRIVE
011 111 007C NOP
          
011 111 117F NOP
100 000 0080 PROGRAMING START
100 000 0181 PROGRAMING END
100 000 1082 PROGRAM RUN
100 000 1183 PROGRAM RUN PAUSE
100 001 0084 STEP NO. READ
100 001 0185 PROGRAMD CODE READ
100 001 1086 PROGRAMD DATA READ
100 001 1187 NOP
          
100 011 118F NOP
100 100 0090 SIGNAL OUT
100 100 0191 SIGNAL OR OUT
100 100 1092 SIGNAL AND OUT
100 100 1193 ACTIVE SELECT
100 101 0094 NOP
          
110 111 11DF NOP
111 000 00E0 (使用禁止)
          
111 111 01FD (使用禁止)
111 111 10FE SLOW STOP
111 111 11FF EM STOP


ドライブ機能

■INDEX DRIVE

■ABSOLUTE DRIVE

X,Y ABSOLUTE DRIVEコマンドにより、指定絶対アドレスまでのドライブを行います。移動量、移動方向の指定以外はINDEX DRIVEと同じです。

■SCAN DRIVE

■JOG DREVE

X,Y +,-JOG DRIVEコマンドにより、1パルスドライブを行います。

■ORG DRIVE

X,Y ORG-0,1,2,3,4,5 DRIVEコマンドにより、機械原点検出までのドライブを行います。
ORG DRIVEは、加減速ドライブ、一定速度ドライブ、1パルスドライブ(注)の組み合わせにより行われ、加減速ドライブはLOW-SPEED DATA,OBJ-SPEED DATA及びRATE DATAにより、また一定速ドライブは、LOW-SPEED DATAにより行われます。

注 1パルスドライブは、ORG-1,3 DRIVE時のみ行われます。

■STRAIGHT-1 DRIVE

■STRAIGHT-2 DRIVE

■STRAIGHT-U DRIVE

■STRAIGHT-C DRIVE

■STRAIGHT-D DRIVE

■CIRCULAR DRIVE


停止機能

■減速停止

減速停止入力信号、減速停止用リミット入力信号及びSLOW STOPコマンドにより、ドライブの減速停止を行います。
これらによりドライブが減速停止した場合、STATUS内の下記BITが1となります。

  • SSED--減速停止入力信号又はSLOW STOPコマンドによる停止時
  • SLED--減速停止用リミット入力信号による停止時

  • ■急停止

    急停止入力信号、急停止用リミット入力信号、モータドライバーエラー入力信号及びEM STOPコマンドにより、ドライブの急停止を行います。
    これらによりドライブが急停止した場合、STATUS内の下記BITが1となります。

  • ESED--急停止入力信号又はEM STOPコマンドによる停止時
  • ELED--急停止用リミット入力信号による停止時
  • DEED--モータドライバーエラー入力信号による停止時


  • 機械原点検出機能

    本ボードには、6種類の検出形式が用意されており、必要とするセンサー(スイッチ)の数は、下記の通りです。

       ORG-0,1形式 -- 1ヶ(原点1)
       ORG-2,3形式 -- 2ヶ(原点1及び原点2又はZ相)
       ORG-4形式  -- 1ヶ(−側減速停止リミット)
       ORG-5形式  -- 1ヶ(+側減速停止リミット)

    また各原点センサー(スイッチ)は、下記の通り予め取り付け位置が決められています。

    Figure of output,TTL

    従って、テーブル位置と信号レベルとの関係は下記の通りとなります。

    Figure of output,relay

    尚、原点1、原点2、Z相信号は、全てアクティブローとなります。


    割り込み発生機能

    ボード内ジャンパーにより、本ボードより発生する割り込み信号を選択することができます。

    本ボードより発生する割り込み信号は、74HCT541によるアクティブハイ信号です。従って、ボード間でのワイヤードオアはできません。
    割り込み信号は、STATUS内MBSY BITの1→0変化時に出力され、STATUS READ又は次のCOMMAND WRITEにより解除されます。


    ヘッダコネクタ及び入出力回路

    ■実装配置

    ■CN1ピン配列(ヒロセ FX2B-60P-1.27DS または相当品)


    入出力回路


    外部機器との接続

    モータドライバとの接続


    リミット原点信号等との接続


    入出力信号タイミング

    入出力タイミング表   
    項目記号MINMAX
    COMMAND WRITE PORT書き込み →
         ドライブ信号出力遅延時間
    Tetd  500μs
    ドライブ信号出力 →
         パルス信号出力遅延時間
    Tdtp  800μs+T1
    *3
    COMMAND WRITE PORT書き込み →
         パルス信号出力遅延時間
    Tetp  1.3ms+T1
    *3
    パルス信号出力 →
         ドライブ信号解除遅延時間
    Tptd  200μs
    *4
    ドライブ信号解除 →
         STATUS内MBSY解除遅延時間
    Tdtb  500μs
    *4,*5
    パルス信号出力 →
         STATUS内MBSY解除遅延時間
    Tptb  700μs
    *4,*5
    ドライバ−エンド信号入力 →
         ドライブ信号解除遅延時間
    Tetd  500μs
    *4
    停止指令信号入力幅Tstpw 200μs 
    Z相信号入力Hレベル幅Tzhw 1ms 
    Z相信号入力Lレベル幅Tzlw 1ms 
    原点1,2信号入力Hレベル幅Terhw 10ms 
    原点1,2信号入力Lレベル幅Terlw 10ms 
    リミット信号入力幅Tlmtw 10ms+T2
    *6
     
    ドライバーエラー信号入力幅Tderw 1ms 
    ドライバーエンド信号入力幅Tdenw 1ms 

    *3.T1は、初めに出力されるパルスの周期です。
    *4.SUBコマンドが実行された場合、500μs〜1ms程度加算されます。
    *5.ドライバーリセット信号の出力が行われた場合、10ms程度加算されます。
    *6.T2は、リセット信号が入力された時点での出力パルス周期です。


    製品構成

    本製品は、以下の5点より構成されます。

    1.aISA-M39本体1台
    2.取扱説明書1冊
    3.3.5"FD(1.44MB)1セット
    4.コネクタ付ケーブル(1m)1本
    5.お客様登録カード/保証書1枚

      ご注意

    本製品は1999年12月現在Windowsには対応しておりません。

     


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